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2017.07.02

[87]誤った使い方

早速ではあるが、下の文で、言葉の使用方法が誤っているものを含む文を選んでください。答えは一つとは限らない。

①上司「この仕事を頼むよ」
 部下「私は役不足でとてもできません」

②「いろいろ検討しましたが、話が煮詰まって先へ進めなくなりました」

③「耳ざわりのいい言葉ばかりを並べず現実を見つめよう」

④「人のを写して提出するなんて姑息な人だ」

⑤「家で一人でテレビを見て爆笑していた」

⑥「アイツは確信犯だ、どこかで悪いと思う気持ちがあったはずだ」

さあ、どうだろう。

答え:⑥は微妙(本当は誤りだが)、①②③④は誤り。加筆:⑤は正しいと認められたので訂正

「ここでわざわざ取り上げているのだから正しくないものを羅列しているだろう」と思ったアナタ。するどい意見です。まさに的を射ている(的を得たは誤り!)。
一方「どうせコイツが出す問題だから全部間違っているに決まっているよ」と考えたアナタ。脱帽です。私の考えていることをしっかり見ぬけている素晴らしい人です。
今のような発想がなくても全部おかしいと気付いた方もおられるだろう・・・あっ、「おられる」は誤用だ、ということでやり直し。「どうせコイツが~」と思わなくても全部おかしいと気付いた方もいらっしゃるだろう([86]結果にコミットするでも指摘したので重複になるが「おられる」という表現は絶対にやめよう!)。
ではどこが誤りかを見ていこう。

①役不足=役が不足している、つまり「能力に対して役目が軽すぎる」、ということである。役不足だったらできないハズがなく、やる気がないだけだ。ここでは「力不足」が正しい。

②煮詰まる→食べ物が煮詰まる→もうすぐできる、ということから、「もうすぐ結論が出る」ことを言う。したがって「話が煮詰まった」ら解決万歳!で先へ進むところはない、ということになる。ここでは「行き詰まる」が正しい。

③耳ざわり=耳障り。目障りがいい意味で使わないのと同じで耳障りもいい意味には使わない。「耳ざわりのいい」は矛盾?「耳に心地いい」がよいだろう。

④姑息=卑怯ではナイ。その場しのぎである、ということだ。したがって「姑息なやり方」と表記すればセーフ。しかしその場しのぎな人、という表現だと不自然だから例に挙げた表記はマズいと言える。

爆笑は大勢の人がどっと笑うことである。だから、一人では爆笑できない。

⑥「確信犯」最近はこの使い方が正しいと認める向きもあるようだが、本来の意味は「自分は正しいと思ったうえでおこなう行為だが実際はそれが犯罪であること」である。したがって「悪いと思う気持ちがある」行為は確信犯ではない。ただ、最近は「悪いと思いつつおこなう犯罪」という誤った意味が市民権を得つつある。

このように多くの人(大人も含めて)が誤って使用している例は多く、枚挙に暇がない状況だ。ほかにも「足元をすくう」「すいません」「怒り心頭に達する」「ふいんき」「ハッカーはコンピュータに侵入し、不正行為を行う人」などの誤りがある。えっ誤りなの?と思ったアナタは今すぐ修正しよう。「足をすくう」「すみません」「怒り心頭に発する」「ふんいき(=雰囲気)」「ハッカーはコンピュータやインターネットにくわしい人(荒らす人はクラッカーという)」である(「怒り心頭に発する」については[80]記録しようでも指摘している)。
正しい言葉遣いをしている人は、正しい言葉遣いをしている人とそうでない人と話ができる。正しい言葉遣いのできない人は正しい言葉遣いのできない人としか話ができないので、普段からきちんと意味を知ったうえで正しく言葉を遣おう。
ちなみに偉そうに書いている私もこのブログを執筆するにあたり、自分の使用している言葉にも間違いが多くあったことに気づいた。この文章が間違っていると話にならないという緊張感もあり、いろいろ調べつつ作成した。まだまだ勉強が必要である。
なお、間違いがった場合は修正を行うので、右にある「コメント」をクリックして書き込んでいただけるとありがたい。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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